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執筆者の写真Mayako Nishi

世界への信頼感




先日久しぶりに会った人たちとどうも話が噛み合わないことがあった


この違和感は何なのか、よくよく考えてみると

基本的なスタンスにおける

「人を信用しているかどうかの違い」

だということに気付いた


家族は信頼できる、友達や同僚も

しかしそれ以外の人たちは自分を傷つけるかもしれない人間である

世界には様々な人がいる、おかしな人もたくさんいる

その人達につけこまれたり、何かされないようにいつでも警戒しておくべき

というのがどうやら彼らのベースにあるようだ


おそらくこの社会の中で何度も傷つけられ痛い目をみてきたのだろう

心を何枚もの鉄のガードで守り続けている

私自身も少し前まではまさにその状態だったのでよく分かる


今の私はおそらく彼らから見ると人に対する信頼感のレベルが低すぎる

その様子が危うくて

いつか痛い目を見るから気をつけてと

警告していたのだった

世間知らずな私は分かっていないと

彼らは忠告して納得していた


しかし私にとって世界はそのようにはできていない

確かに世の中にはおぞましい事件があり、対策をとることは当然だ

今まで体験した口にできないほど怖い出来事を加味しても

世界は信用するに値する

それを信じることを決めている


もし私がそれによって何かしら影響を受けたとしても

それをどう捉えるのかは彼らとは同じではない

もしかしたらそこから学ぶことがあるのかもしれない


その違いはどちらが良い、悪いの問題ではなく

それぞれの視点の違いなのだ


今の私にできるのは

そうやって様々な価値観や思想に触れて

それを眺めて否定しないこと

そして更に自分の信念を育てて

それに従うのみである


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